アトピー性皮膚炎とは

アトピー性皮膚炎の原因と症状

アトピー性皮膚炎の発症原因は多くの要素が関連しているためはっきりとはわかっていませんが、

• 「ご家族にアレルギー性疾患をお持ちの方がいる」
• 「ご本人が別のアレルギー性疾患の既往歴をお持ちである」
• 「体質的にIgE抗体(免疫物質の一種)がつくられやすい」

などといった「アトピー素因」(アレルギーを起こしやすい体質)をお持ちの場合、
アトピー性皮膚炎を発症する可能性が高くなることが知られています。

またアトピー性皮膚炎の患者さんは、外界からの物質の侵入を防ぐ「皮膚のバリア機能」が弱っていることが多いため、ダニ、ハウスダスト、カビ、汗などといったアレルゲンが簡単に皮膚内部へ侵入できてしまう状態であり、それにより炎症やかゆみが生じていることがあります。

アトピー性皮膚炎は、症状が良くなったり悪くなったりを繰り返しながら、長期に渡り皮膚の炎症・かゆみが続くという特徴を持っています。
老若男女問わず発症する疾患です。かゆみが強いので、かきむしってしまい皮膚が傷ついて出血する、皮膚が硬く盛り上がるなどといった症状につながることがあります。

アトピー性皮膚炎の治療法

アトピー性皮膚炎は多くの要因が背景にありますので、病気そのものはなかなか完治させることができません。しかしながら、適切な治療により「症状がない、もしくはあっても症状が軽く、薬を使わなくても日常生活にあまり支障がない状態」「軽い症状は続いているが、日常生活に支障をきたすような急激な悪化が起こらないよう維持している状態」、すなわち寛解(かんかい)の状態を目指すことのできる病気です。
症状が軽い患者さんほど、寛解に至る割合が高いことがわかっています。

寛解に至るための治療として、

アトピー性皮膚炎の治療薬「デュピクセント^®」とは

アトピー性皮膚炎の患者さんの皮膚内部では、「Th2細胞」という免疫に関与する細胞が増えた状態にあることがしばしばございます。そして、そのTh2細胞が産生する「IL-4」「IL-13」という物質がさまざまな細胞へ働きかけ、

• かゆみを誘発する
• 炎症を起こす
• フィラグリン(※)の産生を低下させる

といったアトピー性皮膚炎の症状を引き起こす可能性があることが知られています。

※フィラグリン：皮膚の水分保持やバリア機能の保持に重要な役割を持つたんぱく質

「デュピクセント^®」は、これまでのお薬とは異なり。炎症反応の”もと”となる「IL-4」「IL-13」の働きを抑える治療薬です。これにより、従来の治療ではなかなか治療効果が上がらなかった患者さんに関しても、「皮膚の症状がコントロールされた状態を維持し、健康な人と変わらない日常生活を送る」（＝寛解の状態）への移行を期待することができます。

デュピクセント^®使用上のご注意

• 寄生虫感染のある方
• 生ワクチンを接種する予定のある方
• 妊婦または妊娠している可能性のある方、授乳中の方
• 高齢の方

上記の患者様につきましては、安全上の理由からデュピクセント^®による治療をお控えいただく可能性がございます。

特に、喘息やじんましんなどをお持ちの患者さんは、その疾患や現在使用中のお薬について、必ず医師にお伝えください。 （デュピクセント^®による治療を開始する際、それ以外のお薬も使用されていたとしても、自己判断で薬の量を減らしたり、薬の使用を中止したりすることはおやめください。） ご不明な点等ございます場合は、お気軽に担当医師へご相談ください。

その他、デュピクセント^®の投与に関して詳しくはこちらからご参照くださいませ。

https://www.support-allergy.com/atopy/

恵比寿皮膚科クリニックでは

経験豊富な医師とスタッフが丁寧に対応いたします。
アトピー性皮膚炎について、ご不明な点や聞いておきたいことなどがございましたら、お気軽にお申し付けください。
恵比寿近郊にお勤めされている方や学校に通われている方は、JR・日比谷線恵比寿駅より徒歩1分の恵比寿皮膚科クリニックにご来院ください。